審美治療・メタルフリー治療
審美治療について
審美歯科とは？
最近の歯科治療では審美歯科という言葉がよくささやかれています。 人とのコミュニケーションがとても大切な現代社会において、美しい口元、すてきな笑顔は、快適な社会生活を営む上で重要な要素であり 多くの人が望んでいることだと思います。
審美歯科は美しく見えることはもちろん、「よく噛める」「よく話せる」といった機能が正しくなることにより、お口の健康や心身の健康を増進し、本当の意味の“美しさ”を長く保ってゆくことを目的としています。そのためには、お口の中が健康な状態でなければなりません。
当医院ではまず健康な口腔状態になっていただいたのち、ご希望により審美治療を行わせていただきます。
メタルフリー治療について
メタルフリーとは
当院では、歯の治療に使う修復物に、金属を全く使用しない「メタルフリー治療」を導入しています。保険適応の治療では金属を用いた修復物を使うのが基本であり、また自費のセラミッククラウンも、従来は強度を保つために金属を土台にしてセラミックを焼き付け作製しており、修復物には金属を使うことが主流でした。
しかし近年、人工ダイヤの素材にも使われる「ジルコニア」という強度に優れた素材が開発され、金属を全く使わずに修復物を作製することができるようになりました。
メタルフリー歯科治療のメリット
歯の色や透明感が天然歯に近い「セラミック」を使うことで、よく噛める、よく話せるといった機能面や耐久性だけでなく、元の歯と限りなく近い見た目に回復できるようになりました。
土台に丈夫な金属を用いて、表面にセラミックを焼き付ける方法もありますが、当院では土台から人工歯まで全てにおいて金属を使わない「メタルフリー」をお勧めしています。
当院が「メタルフリー」にこだわる理由
歯科治療で歯に入れた金属が唾液などの影響で経年劣化し、少しずつ溶け出し体内に入ることによって、アレルギー反応を起こすことがあります。もともと金属アレルギーがある人はもちろん、これまで金属アレルギーでなかった人も、歯科金属が引き金となって発症してしまうこともあります。
当院では、将来的な金属アレルギー発症を予防するという意味でも、患者さまの身体に優しい治療法としてメタルフリー治療を推奨しています。
しみずデンタルクリニックで使用するメタルフリー素材
ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドにも使用される素材で出来ている補綴物です。強度が高く軽い素材で、金属のように腐食することもなく耐久性に優れています。人体にも影響がないとされており、人工関節にも使用されている安心の素材です。身近なものとしてはセラミック包丁や、宇宙船にも用いられている素材として有名です。
フルジルコニア
内側から外側まで全て人工ダイアモンドのジルコニアを使用した補綴物です。ジルコニアは、天然ダイヤモンド次いで硬い物質で、大きな力のかかる前歯や奥歯にも使用することができます。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方も安心して利用することができます。
ジルコニアやセラミックを活用するメリット
- 天然歯のような美しさ
セラミックは色やツヤ感など、限りなく天然歯に近い見た目にを再現することができます。また、金属が透ける、歯ぐきが下がって金属が露呈するといった不具合も起こりません。 - 機能性の回復
金属の詰め物・被せ物よりも精巧に作られ、経年劣化による変色をほとんど起こしません。よく噛める、よく話せるといったように、機能面や耐久性・接着性も優れています。 - 歯肉の変色を起こさない
金属は唾液の作用で金属が溶出し、歯茎が黒ずんでしまうことがありますが、金属を使わない修復物であれば歯茎も健康的な色を保つことができます。 - 汚れが付きにくい
金属の修復物は経年とともにどうしても小さな傷ができ、そこに汚れや細菌が付着しやすくなります。メタルフリーの素材は表面が滑沢で汚れが付きにくく汚れにくい素材なので虫歯や歯周病予防にもつながります。
診療事例
ジルコニアセラミックインレー
虫歯の治療で歯を削った際、詰め物（インレー）やかぶせ物（クラウン）をして治します。銀パラジウム冠（保険適用）とくらべ見た目も天然色に限りなく近く金属アレルギーの心配もありません。
ジルコニアセラミックインレーについての詳細
ジルコニアセラミック冠
「笑うと、奥歯につめた金属が見えてしまうので人前で話すのが恥ずかしい」「人前で口を開けて笑えない」という方にお勧めです。透明感があり、見た目も自然の歯とほとんど変わりません。
ジルコニアセラミック冠についての詳細
上記以外にもさまざまな治療方法をご用意しております。まずはお気軽にご相談ください。
ご納得の治療法をお選びください
メタルフリー治療はどのような方でも行うことができます
ジルコニアやセラミックは身体との親和性がよい素材で、永久歯であればどなたでも行うことができます。メリットの多い治療法ですが、メタルフリー治療は自由診療となるため、保険診療と比べてどうしても高額になってしまいます。
当院ではすべての患者さまに対して、保険診療による金属を使った治療法と、自由診療によるメタルフリーの治療など、それぞれのメリット・デメリットをご説明したうえで、納得のいく治療法をお選びいただくようにしています。ご選択いただくのは患者さまご自身です。分からないことや不安なことがありましたら、小さなことでも遠慮なくご質問いただき、納得の行く治療を受けていただきたいと思っています。
治療した歯を長く健康に保つために
虫歯、歯周病の再発を防ぐメインテナンスが大切です
治療をした場所を少しでも健康に長持ちさせながら、虫歯や歯周病をできるだけ予防したいというのは、私たち歯科医師と患者さま様共通の思いです。
自由診療で作製できる修復物は保険適応のものよりも精巧に作ることができるため、治療にはできるだけフィットした隙間の少ないインレーやクラウンを作製し、強度の高い接着剤を使っています。また、治療後はメンテナンスも重要です。セラミックの部分は人工物のため虫歯にはなりませんが、修復物と歯の境目から虫歯になることもあるため、治療後は定期的なメインテナンスを受けましょう。
虫歯は一度削ったら元には戻りません。修復した歯は健康な歯に比べて虫歯リスクが格段に上がってしまいます。個々のリスクに応じて、3〜6ヵ月ごとにクリーニングなどのメンテナンスをお勧めしています。